休んだはずなのに疲れが抜けない。朝起きると体が鉛のように重い。
このような状態を「ただの寝不足」「気合いが足りないだけ」と見過ごしていませんか?
対人援助の現場で働く多くの方は、他者のSOSには敏感に気づける一方で、自分自身の発するSOSには鈍感になってしまう傾向があります。
心と身体の限界を示すライン(アラインメント)の乱れは、ある日突然やってくるわけではありません。
日常のささいな変化として現れます。
たとえば、
「大好きだった趣味に全く手がつかなくなった」
「休日に外出する気力が起きず、ただ横になっているだけ」
「ちょっとしたことでイライラしたり、逆に涙もろくなったりする」
といった感情のブレは、心が限界に近づいている重要な警告です。
また、身体的なサインとしては、食欲の極端な増減、寝付きの悪さや途中で目が覚めてしまうといった睡眠トラブル、原因不明の頭痛や胃痛などが挙げられます。
これらはすべて、自律神経が悲鳴を上げている証拠です。
「これくらい誰でも経験している」と自分に言い聞かせ、無理をして働き続けると、やがて心がポキッと折れてしまう「バーンアウト(燃え尽き症候群)」につながります。
大切なのは、この「心身の限界のサイン」に気づき、それを決して無視しないことです。
自分の不調を認めることは、決して甘えでも敗北でもありません。
まずは「今の私はひどく疲れているんだな」と、現状をそのまま受け止めることから、回復への第一歩がはじまります。